りんじん彼ジョ。~隣のお姉さんに襲われました~大人女子×専門学生
いつものアパートに戻ってきた頃は、日が落ちて空は薄暗くなり始めていた。
「すげー、楽しかった」
「うん、私も」
「じゃぁ、またな」
そう言ってヨウスケはくしゃくしゃに顔を緩ませる。
すぐに辺りにエンジンを吹かす音が響いて、ヨウスケの車は発車した。
あっという間の2日間。
1泊2日のプチ旅行は夢のように楽しかった分、一気に覚めてしまったみたいに時間がとても短く感じる。
静まり返った団地。既に見えなくなった車の影に虚しさも残った。
来週からはまたいつも通りの日常で、仕事もはじまる。
明日から週末は家でのんびりと休養しなきゃ。
なんてぼんやりと考えてれば、今更 頭の傷がズキンと痛みだす。
階段をのぼってドアの鍵を開けようとしたところで、ポケットに入ったスマホが振動した。
ヨウスケかな?なんて、視線を落とせば──、
"ヨウスケと一緒にいるの?"
かなちゃんからのメッセージに心臓が止まるかと思った。