りんじん彼ジョ。~隣のお姉さんに襲われました~大人女子×専門学生
「あー……、あの」
「……」
「デート、付き合いますよ」
「……え?」
「先輩と出掛けるの」
「な、……何で?」
納得がいかないであろう彼女は、疑いの目を俺へ向ける。
「ケーコさん的に、俺が彼氏のフリした方が助かるんですよね?」
「まぁ、助かるけど。でも……」
あー、もう。助かるなら、黙って頷いとけばいいのに。
彼女の隣に腰をかけて、大きな息を吐いた。
「あの時の肉詰め美味しかったし」
「……」
「また、作ってくれればいーですよ」
なんて柄にも無い台詞を吐けば、ケーコさんの顔がみるみると歪んでいく。
だって、彼女の事をほっとけないんだからしょうがないだろ。
泣きそうなのか、笑っているのか分からない様な不思議な表情が印象だった。