ブルーサファイアのような瞳を持つ君と
3
私は上手くすりぬけこの繁華街を出る。

何故だろう。涙がこぼれそうになる。

寒い12月薄着で歩いてる女なんて誰も見向きをしない。

足早で家に帰る

ガチャ

「ただ」

ただいまを言おうとした瞬間右頬に拳があたる。

バキッ!!

ぽたぽたと口の中から血が垂れる

父親は何も言わずに無言で殴り続ける。

それから何時間たっただろう。

廊下で気を失っていたみたい。

するとガチャとドアがあく

「きゃぁぁ!!成海ちゃんどうしたの!!」

泣きながら菜々花さんが駆け寄ってくる

安心したのか私は眠ってしまった。
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