ブルーサファイアのような瞳を持つ君と
「悠様なら2階の部屋にいらっしゃります。」

そう言うとガツガツと2階へ上がって行った。

「成海、危険な香り。」

口角を上げてにんまりと笑う琴美が少し気味悪かった

ブーブーとバイブ音が聞こえる

琴美の携帯が鳴っていた

「はい。あ、雅弘くん!うん、え??わかった!」

すくっと立ち上がってお金を置いた

「成海、雅弘くんがこのBARの前まで迎え来ちゃったから気をつけて帰ってね??約束また学校で」

小指と小指を絡めて約束をする。

「琴美こそ、また、明日」

そう言うと琴美の目は真っ黒になった。

琴美どうか無事でいて。

私は1人残された。

頬ずえをつきながら右の薬指の光る指輪を見つめる。
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