金平糖の甘い罠
人間不信
そんな忙しい日々の恵にメールが届いた。
ゆっこだった。

『出産おめでとう！涼くんから聞いたよ。
ところで、変なメールが届いたって涼くんから聞いたよ。怖いよね。』


『ありがとう。涼から聞いたんだ。
疑ってごめん、もしかしてゆっこが送っ た？』

するとゆっこから電話が鳴った。

「もしかしてメール送ったのゆっこだと 思ってるの？」

「あのメール内容だと同じマンション住んでて私の今の状況を知ってる人かなと…」

「恵にそんな事しないよ、本当に信じて欲しい。ゆっこは何も知らないよ。」

「それならいいんだけど。」

「目が悪いって書いてたし、多分美代じゃない？美代、目が悪いしね。」

美代がそんな事するのかな…

ただ、メールを送った犯人が誰であれ、その内容が事実がどうかが1番気がかりだった。
< 21 / 35 >
表紙・目次

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop