金平糖の甘い罠
真相
出産から2週間が経って、実家から自宅のマンションに帰ってきた。
涼は何事もなかったかのように装っていた。恵も、涼が隠していると思いつつ、聞き出すのが怖くて平然とした態度で接していた。
翌日、美代が愛に会いに来た。
何か言いたげな美代は、私の顔色を伺っているように見えた。
「何か変わったことあった?」
美代が聞き出したそうに自ら口を開いた。
「実は…」
恵は美代を信じて全てを伝えた。
美代は顔色を変えず黙ってきいていた。
そして
「全部知ってる。」
「えっ?」
「恵黙っててごめんね。でもメール送ったのは私じゃない。
誰が送ったかは、私も分からない。
でもごめん、もう許せない。
黙っていられないから言うよ。」
美代の顔色が変わった。
恵の心臓が止まりそうだった…
「ゆっこ、恵の旦那さんの子供を妊娠した」