拗らせ片想い~理系女子の恋愛模様
あれから二週間ほどたったころ、仕事が混んでいて少し遅めのお昼に社食へ行くと、後ろからガシっと肩を掴まれた。急なことで、思わず、ひっ、と変な声が出てしまい、後ずさると、真田くんが申し訳なさそうな顔をして、悪い、と言いながら手を離した。
「びっくりしたっ!・・・真田君どうしたの?」
「どうしたの、じゃないよ。浦橋が満里ちゃんと話したがってて、見かけたら絶対に捕獲してって言われてたんだけど・・・」
そう言いながらスマホを取り出し、何かを確認すると、チっと舌打ちをしながら、タイミング悪いな、言った。
「アイツのチームの主任がこっちに呼び戻されてて現場に行けなくてさ。その関係で浦橋が行きっぱなしなんだけど、明日まで連絡とれそうもないんだ」
せっかく満里ちゃん捕まえたのに・・・と、残念そういに言っているのを見たら、何だか申し訳なくなってしまった。
「なんか、ごめんね。巻き込んじゃって・・・」
「別にいいけど。でも、どうしたんだよ。喧嘩?」
「喧嘩っていうか、どうしたらいいのか分からなくて・・」
「ちゃんと話してみろよ。浦橋は感情的になるタイプじゃないし、落ち着いて話せば大丈夫だろう」
「そうなんだけど、私が思ってることとか全部言ったらきっと嫌われる。ひどいこと言っちゃうかもしれない」
信じらきれない私の弱さとか、あんなお洒落した素敵な姿で同級生の女性と並ぶ姿に嫉妬しているどうしようもない気持ちとか、こんな面倒な女誰だって嫌だろう。逆に私だったら、何もいやましいことがないのに、裏切ってないのにグチグチ言われたりしたら気が滅入ってしまう。私のこと信じてくれない人なんて、もう一緒にいたくない、と思ってしまう。
だから、こんなどす黒い気持ちを浦橋くんに知られたくなくて、会いたいくないのだ。
「言えばいいじゃん。浦橋だって言ってほしいと思ってると思うよ。話がしたいってことは満里ちゃんの思ってることを言ってほしい、ってことだからさ」
「そんなこと・・・」
言えるわけない。私以外の女の人と二人きりにならないで、なんて、言ったら引かれるにきまってる。
思わず涙ぐみそうになる私の背中を、優しく、トントン、と真田君が叩き、私の顔を覗き込みながら言った。
「大丈夫だから。金曜の夜にはこっちに戻ってくるから、土曜日にでも連絡してみて」
「びっくりしたっ!・・・真田君どうしたの?」
「どうしたの、じゃないよ。浦橋が満里ちゃんと話したがってて、見かけたら絶対に捕獲してって言われてたんだけど・・・」
そう言いながらスマホを取り出し、何かを確認すると、チっと舌打ちをしながら、タイミング悪いな、言った。
「アイツのチームの主任がこっちに呼び戻されてて現場に行けなくてさ。その関係で浦橋が行きっぱなしなんだけど、明日まで連絡とれそうもないんだ」
せっかく満里ちゃん捕まえたのに・・・と、残念そういに言っているのを見たら、何だか申し訳なくなってしまった。
「なんか、ごめんね。巻き込んじゃって・・・」
「別にいいけど。でも、どうしたんだよ。喧嘩?」
「喧嘩っていうか、どうしたらいいのか分からなくて・・」
「ちゃんと話してみろよ。浦橋は感情的になるタイプじゃないし、落ち着いて話せば大丈夫だろう」
「そうなんだけど、私が思ってることとか全部言ったらきっと嫌われる。ひどいこと言っちゃうかもしれない」
信じらきれない私の弱さとか、あんなお洒落した素敵な姿で同級生の女性と並ぶ姿に嫉妬しているどうしようもない気持ちとか、こんな面倒な女誰だって嫌だろう。逆に私だったら、何もいやましいことがないのに、裏切ってないのにグチグチ言われたりしたら気が滅入ってしまう。私のこと信じてくれない人なんて、もう一緒にいたくない、と思ってしまう。
だから、こんなどす黒い気持ちを浦橋くんに知られたくなくて、会いたいくないのだ。
「言えばいいじゃん。浦橋だって言ってほしいと思ってると思うよ。話がしたいってことは満里ちゃんの思ってることを言ってほしい、ってことだからさ」
「そんなこと・・・」
言えるわけない。私以外の女の人と二人きりにならないで、なんて、言ったら引かれるにきまってる。
思わず涙ぐみそうになる私の背中を、優しく、トントン、と真田君が叩き、私の顔を覗き込みながら言った。
「大丈夫だから。金曜の夜にはこっちに戻ってくるから、土曜日にでも連絡してみて」