拗らせ片想い~理系女子の恋愛模様
「・・・別れるってこと・・・?」
「その方がいいと思う。このまま一緒にいても私は浦橋くんを傷つける」
「満里子を傷つけたのは俺だろ?」
やっぱり優しい・・・。浦橋くんはいつもいつも、ずっと優しい。
確かにきっかけは浦橋くんの行動だったかもしれないが、そこから心が動かないのは私側の問題だ。
「浦橋くんの行動にはちゃんと理由があったし、それをちゃんと私に説明してくれた。嘘もなかった。だから浦橋くんが私を傷つけたわけじゃないよ。私の問題だから」
「俺は、満里子がつらいなら少し時間を置くのは構わない。だけど、別れるのは嫌だ」
こんな私に、そんなこと言ってくれるなんて・・・。私を好きでいてくれているのかとうぬぼれそうになるけど、すぐにこんな我儘な私のことなんか面倒になるはずだ。
私だって、自分がこんなに嫉妬深く、自分勝手で面倒な女だなんて思ってもみなかった。
結局、泣きはらしたまま、お店を出てきてしまった。
浦橋くんは最後まで私を気遣い、優しかった。
今日の私は顔色が悪い、具合が悪いんじゃないか、今度、美味しいもの、食べに行こう、そう言ってくれた。
あれから1週間、体調がすぐれなかった。喉が痛く、常に頭痛が付きまとっていた。
風邪薬や鎮痛剤を飲んだりしてなんとかやり過ごしたが、中々良くならない。
金曜日の今日、須藤さんが異動していなくなってから初めてのレビューだった。
吉田さんにサポートをしてもらいながら、どうにか乗り切った。あとは細かいところを修正するだけで来週には何とかアップできそうだ。
今日は金曜日だし、週末はゆっくり休んで体調を戻さなくては・・・。
吉田さんに挨拶して、早めに退社した。
帰り道、食べ物を何か買ってから帰ろうと思っていたものの、電車を降りたあたりから寒気がひどくなってきて歩くのもつらくなってくる。何か食べたほうがいいのはわかってるのだが、買い物していく気力がおこらず、そのまま帰る。
家につくと、とにかく横になりたくて、かろうじて上着とスカートを脱ぎ、下だけスウェットを履き替え、ブラウスのままベッドにはいる。
とにかく寒気がひどく、布団をかぶって温まりたかった。
何時間たったのか・・・目が覚めると、全身汗びっしょりだった。身体がフラフラして立ち上がるのもやっとだ。熱があがってきたのだろう。
「その方がいいと思う。このまま一緒にいても私は浦橋くんを傷つける」
「満里子を傷つけたのは俺だろ?」
やっぱり優しい・・・。浦橋くんはいつもいつも、ずっと優しい。
確かにきっかけは浦橋くんの行動だったかもしれないが、そこから心が動かないのは私側の問題だ。
「浦橋くんの行動にはちゃんと理由があったし、それをちゃんと私に説明してくれた。嘘もなかった。だから浦橋くんが私を傷つけたわけじゃないよ。私の問題だから」
「俺は、満里子がつらいなら少し時間を置くのは構わない。だけど、別れるのは嫌だ」
こんな私に、そんなこと言ってくれるなんて・・・。私を好きでいてくれているのかとうぬぼれそうになるけど、すぐにこんな我儘な私のことなんか面倒になるはずだ。
私だって、自分がこんなに嫉妬深く、自分勝手で面倒な女だなんて思ってもみなかった。
結局、泣きはらしたまま、お店を出てきてしまった。
浦橋くんは最後まで私を気遣い、優しかった。
今日の私は顔色が悪い、具合が悪いんじゃないか、今度、美味しいもの、食べに行こう、そう言ってくれた。
あれから1週間、体調がすぐれなかった。喉が痛く、常に頭痛が付きまとっていた。
風邪薬や鎮痛剤を飲んだりしてなんとかやり過ごしたが、中々良くならない。
金曜日の今日、須藤さんが異動していなくなってから初めてのレビューだった。
吉田さんにサポートをしてもらいながら、どうにか乗り切った。あとは細かいところを修正するだけで来週には何とかアップできそうだ。
今日は金曜日だし、週末はゆっくり休んで体調を戻さなくては・・・。
吉田さんに挨拶して、早めに退社した。
帰り道、食べ物を何か買ってから帰ろうと思っていたものの、電車を降りたあたりから寒気がひどくなってきて歩くのもつらくなってくる。何か食べたほうがいいのはわかってるのだが、買い物していく気力がおこらず、そのまま帰る。
家につくと、とにかく横になりたくて、かろうじて上着とスカートを脱ぎ、下だけスウェットを履き替え、ブラウスのままベッドにはいる。
とにかく寒気がひどく、布団をかぶって温まりたかった。
何時間たったのか・・・目が覚めると、全身汗びっしょりだった。身体がフラフラして立ち上がるのもやっとだ。熱があがってきたのだろう。