拗らせ片想い~理系女子の恋愛模様
木村君に当てられるとは思わず、驚いて木村君の顔を見ると、にやり、と笑い、やっぱりな、と言った。
「佐多さんのこと、色々聞いてきたから。俺もあまり相手にしなかったから、直接佐多さんに何か言ったのかな、って。ごめん」
「な、なんで?木村君が謝ることじゃないよ」
「須藤さんと話してみれば?」
「何を?梅田さんのことはともかく、私が頼りすぎちゃっていたのは事実だし、それが周りからもそう思われてたなんてショックで・・。私の問題だし、話すことはないと思ってる」
「須藤さんもさ、子離れができてないっていうか、佐多さん離れ?ずっとできないんだと思うよ、この先も」
あの人、独占欲強そうだからね、と小さな声で言ったのだが、よく意味がわからない。
先週田中さんも同じようなことを言っていたが、梅田さんがいながら、後輩にも独占欲を出すなんて・・・その心理がよくわからない。
ただでさえ、食事に連れて行ってくれたり、家まで送ってくれたり、勘違いしそうなことが最近多かった。
このまま距離を置くのが一番いい。
「中澤のことはさ、俺も気にしておくよ。何が良くてそこまで、って思わなくもないけど、佐多さんに一直線だから立ち直るまで時間かかるかも」
聞き捨てならないセリフもあったが、木村君の言うことも分かる気がする。
ちゃんと会ったのは2回キリなのに、そこまで気に入ってもらえる理由もよくわからない。
「木村君、ありがとう。色々迷惑かけちゃったね」
「迷惑とかはないけど、頼りない後輩でごめん。引継いだ案件はしっかりやるし、何かあったら相談してほしい」
後輩だけど、タメだからね、とニコっと笑って頭をポンとしてくれた。
頼りがいのある後輩でよかった、と、今日のランチはご馳走しようとしたが、出させてもらえなかった。変なところが律儀だ・・・。
「佐多さんのこと、色々聞いてきたから。俺もあまり相手にしなかったから、直接佐多さんに何か言ったのかな、って。ごめん」
「な、なんで?木村君が謝ることじゃないよ」
「須藤さんと話してみれば?」
「何を?梅田さんのことはともかく、私が頼りすぎちゃっていたのは事実だし、それが周りからもそう思われてたなんてショックで・・。私の問題だし、話すことはないと思ってる」
「須藤さんもさ、子離れができてないっていうか、佐多さん離れ?ずっとできないんだと思うよ、この先も」
あの人、独占欲強そうだからね、と小さな声で言ったのだが、よく意味がわからない。
先週田中さんも同じようなことを言っていたが、梅田さんがいながら、後輩にも独占欲を出すなんて・・・その心理がよくわからない。
ただでさえ、食事に連れて行ってくれたり、家まで送ってくれたり、勘違いしそうなことが最近多かった。
このまま距離を置くのが一番いい。
「中澤のことはさ、俺も気にしておくよ。何が良くてそこまで、って思わなくもないけど、佐多さんに一直線だから立ち直るまで時間かかるかも」
聞き捨てならないセリフもあったが、木村君の言うことも分かる気がする。
ちゃんと会ったのは2回キリなのに、そこまで気に入ってもらえる理由もよくわからない。
「木村君、ありがとう。色々迷惑かけちゃったね」
「迷惑とかはないけど、頼りない後輩でごめん。引継いだ案件はしっかりやるし、何かあったら相談してほしい」
後輩だけど、タメだからね、とニコっと笑って頭をポンとしてくれた。
頼りがいのある後輩でよかった、と、今日のランチはご馳走しようとしたが、出させてもらえなかった。変なところが律儀だ・・・。