拗らせ片想い~理系女子の恋愛模様
彼女の感情に波があり、きっぱりと別れるまでに時間がかかった。
その経緯が俺にのしかかり、満里子のことを好ましく思いながらも、自分のものにしたい、という気持ちにすぐに結びつかなかった。
そんなころ、短大を卒業したばかりの梅田さんが派遣社員として配属されてきた。
常務の親戚らしく、。見た目は育ちの良さそうなお嬢様だ。
しかし、我儘放題で仕事にならず、周りが手を焼いていたが、俺が声をかけたら意外に素直だ。
俺にすっかり懐いてしまったため、俺が仕事の面倒をみることになった。それは特に問題がないのだが、事あるごとに纏わりつかれ、何度か告白され、全く好みではないためその度に断っていたが、正直どうでもいい、というか、全く気にしていなかった。
だから後々満里子に変なちょっかいを出していたと知り、ちゃんとケアしておくべきだったと後悔した。
満里子と気持ちが通じ合ってからはきっちり釘をさし、最近では柴田も彼女の面倒をみてくれていた。
ある日、仕事終わりで仲間内と飲んで帰り、偶然満里子と会った。
見たことのない、若い男と一緒にいる。
昼間誘ったときには、木村と三人だ、と言っていたくせに、木村が見当たらない。先に帰ったと言っていたが、本当はどうだか、と疑っている俺は自分に驚く。
自分でも意外なほど、満里子が男と二人でいることに腹立たしいのだ。
ピッタリと満里子にくっついている後輩らしい男から引き剝がし、家まで送ると申し出る。このまま二人でなんかいさせるものか。
すると、いつものように梅田がピッタリとくっついてくる。満里子のことで忙しいのに、邪魔するな、というのが正直な気持ちだったが、ここで機嫌を損ねると、部全体に迷惑がかかる。全く面倒くさいお嬢様だ。
柴田が俺の顔をチラリとみて、気が利かせ、満里子を送ると申し出くれる。
さすが柴田!とそこそこ付き合いの長い柴田だが、今まで一番の出来栄えだ。
俺の耳元で、貸し一つね、と囁いて、満里子を引っ張って連れて行ってくれた。
これがきっかけだった。
ここまで時間をかけたんだ。焦らず責めていくが、もう遠慮はしない、と決めた。先ほど一緒にいた後輩の動きも気になる。先手を打つにこしたことがない。
その経緯が俺にのしかかり、満里子のことを好ましく思いながらも、自分のものにしたい、という気持ちにすぐに結びつかなかった。
そんなころ、短大を卒業したばかりの梅田さんが派遣社員として配属されてきた。
常務の親戚らしく、。見た目は育ちの良さそうなお嬢様だ。
しかし、我儘放題で仕事にならず、周りが手を焼いていたが、俺が声をかけたら意外に素直だ。
俺にすっかり懐いてしまったため、俺が仕事の面倒をみることになった。それは特に問題がないのだが、事あるごとに纏わりつかれ、何度か告白され、全く好みではないためその度に断っていたが、正直どうでもいい、というか、全く気にしていなかった。
だから後々満里子に変なちょっかいを出していたと知り、ちゃんとケアしておくべきだったと後悔した。
満里子と気持ちが通じ合ってからはきっちり釘をさし、最近では柴田も彼女の面倒をみてくれていた。
ある日、仕事終わりで仲間内と飲んで帰り、偶然満里子と会った。
見たことのない、若い男と一緒にいる。
昼間誘ったときには、木村と三人だ、と言っていたくせに、木村が見当たらない。先に帰ったと言っていたが、本当はどうだか、と疑っている俺は自分に驚く。
自分でも意外なほど、満里子が男と二人でいることに腹立たしいのだ。
ピッタリと満里子にくっついている後輩らしい男から引き剝がし、家まで送ると申し出る。このまま二人でなんかいさせるものか。
すると、いつものように梅田がピッタリとくっついてくる。満里子のことで忙しいのに、邪魔するな、というのが正直な気持ちだったが、ここで機嫌を損ねると、部全体に迷惑がかかる。全く面倒くさいお嬢様だ。
柴田が俺の顔をチラリとみて、気が利かせ、満里子を送ると申し出くれる。
さすが柴田!とそこそこ付き合いの長い柴田だが、今まで一番の出来栄えだ。
俺の耳元で、貸し一つね、と囁いて、満里子を引っ張って連れて行ってくれた。
これがきっかけだった。
ここまで時間をかけたんだ。焦らず責めていくが、もう遠慮はしない、と決めた。先ほど一緒にいた後輩の動きも気になる。先手を打つにこしたことがない。