40歳88キロの私が、クールな天才医師と最高の溺愛家族を作るまで
(そう言えば、この間の優花の写真も喜んでいたな)

あの子には、もう優花のことは話した。
優花が撮影した、たくさんの写真と共に。
あの子は、優花の人柄がよく出ている可愛い写真がとても好きだと言っていた。
早くお話ししたいと言ってくれた。
まだ優花が、あの子の存在を知らないにも関わらず。

俺は、すでに用意していた

「心理テストみたいなものだよ」

という文言と、おねだりポーズの猫スタンプを送った。
あの子も、この猫スタンプをよく連打してくる。
ちなみに最近のおねだりが

「ユーカにあいたい」
「ユーカとはなしたい」

だったりするので、小さな味方がいて心強く思う反面、頭を抱えてしまう。

返事が返ってくるまでの所要時間は、3分だった。
カップラーメンを待つより、ずっと長い3分間。
そこには、優花の……おそらく本音であろう言葉が並べられていた。
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