40歳88キロの私が、クールな天才医師と最高の溺愛家族を作るまで
確かに、ビジネスクラスは庶民として生きている私にとっては、夢のワードだ。
一緒に1度は乗ってみたい。
そのために貯金を頑張ってみようかな……。
そのレベルの夢だ。
それを、樹さんは事前には何も言わず、実行してくれた。

嬉しい。
でも、どうしてそんなことをしてくれるのか、私には分からなかった。
もしかして、これが理由かも……という要因が1つだけあるとするなら……。

「この路線、創作ハワイアン料理が食べられるんですって!しかもカクテルまで……!すっごい楽しみ!」

当日の飛行機の情報を教えてくれた樹さんに、私が即返事をした内容。
後から調べると、その料理が食べられるのは、ビジネスクラスだけだった。

……考えすぎかもしれない。
だけど

「これが原因かもしれない」

と思わせるくらい……樹さんは私のために動いてくれていた。
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