40歳88キロの私が、クールな天才医師と最高の溺愛家族を作るまで
衝撃の初対面&初ご飯を済ませた後、ケビンさんはご自宅まで私たちを連れてきてくれた。
ダイヤモンドヘッドの近くにある、高級住宅街の一軒家とは聞いていたが……家の大きさは、私の想像を遥かに超えていた。

「こちらに来て早々、孫がすまんね」

リビングのソファに、私とケビンさんだけが座っている。
ちなみに樹さんは、着いて早々、マナちゃんに連行されてしまった。

「元気なお孫さんですね」
「死んだ妻と娘に似てるんだよ。ガハハハ」

(あなたにも似てると思います)

「本当は、イツキと2人きりがよかっただろう?何だかすまないね」
「いえいえ!そんな!お構いなく!」

と、ここで私は思い出した。

「実は、お土産を買ってきたので……」
「お、日本のか。それはいいな」

もともと知り合いの男性と聞いていたので、いい日本酒を買ってみた。
そして、会うかもな……とは思っていた、樹さんの娘……マナちゃん用の土産も、ケビンさんに渡そうとするが

「君から直接渡してくれないか。マナは君の大ファンなんだ」
「それなんですけど……どう言うことなんでしょう?」
< 205 / 229 >

この作品をシェア

pagetop