40歳88キロの私が、クールな天才医師と最高の溺愛家族を作るまで
そこは、とりたててデートスポットとして有名ではなかったが、写真を見ただけで分かる、SNS映えの潜在能力高めの喫茶店。
とても、興味がある。

(きっとカフェ仲間、アニメ仲間認定をされてる……ってことだよな……)

私は、これまでの氷室さんとのやり取りを、振り返ってみた。
氷室さんは、なんと私と同い年だった。

(信じられない……)

という私の嘆きは一旦置いておく。
ただ、そのせいか、子供の頃見たアニメやドラマの話で盛り上がることが何度もあった。
アニメの話と、ゆるキャラスタンプをガンガン送って来られる私は、氷室さんからは恋愛対象としては見られていない。
そうあるべきだ、と強く思った。
ほんの少し寂しいかも……という燻った小さな思いは、無理矢理なかった事にした。

そのため、2回目のカフェの誘いは、アニメの事も語れるお友達……として受けることにしたのだが、運命が大きく変わる予兆が出たのが、まさにここだった。
< 27 / 229 >

この作品をシェア

pagetop