40歳88キロの私が、クールな天才医師と最高の溺愛家族を作るまで
お付き合い初めてすぐのカフェデートが、川越の日からちょうど1週間後の日曜日。
紅茶と昔ながらのパンケーキが人気だと、樹さんが教えてくれた場所。
本当は樹さんからは土曜日はどうかと提案されたが、私は断固拒否。
その理由は……。

「その服……」
「え……?」
「良いよ、すごく」
「あ……ありがとうございます」

樹さんが、私の今の姿を見て、褒めてくれた。
社交辞令だとしても、嬉しい。
何故なら、この姿を作るのに、ゲームの課金用に貯めていた貯金10万円近くと、昨日の私の体力気力の全てを注ぎ込んだから。
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