40歳88キロの私が、クールな天才医師と最高の溺愛家族を作るまで
樹さんは、私の診断結果を隅から隅まで確認してから
「肥満のところはCがついているのか」
と言った。
好きな人に体内の数値まで知られるなんて……何の拷問だ。
「他が全部Aなら、今すぐどうこうってわけじゃなさそうだ」
「はぁ……」
「規則正しい生活を心がけていれば、大丈夫だろう」
「はぁ……」
私が返事の代わりにため息をついていたので
「他に気になることでも?」
と聞かれてしまった。
(違う違う、そうじゃない)
口調が、完全に医者モード。
「いえ、特に、元気です」
つい私も、患者モードで返してしまう。
「そうか。それなら……はい」
「へ?」
樹さんは、私にメニューを渡してくる。
「ちゃんと、食事しよう」
「いや、だから私ダイエットちゅ」
「規則正しいの意味には、ちゃんと食事を取ることも含まれてるから。はい、どれ?」
「どれと言われても……」
渡されたメニューには、パスタやオムライスなど、こってりがっつり系の写真ばかり。
ぶっちゃけ……大好きなものばかり。
「樹さん、私コーヒーだけで」
「ダメ」
「えええ……」
それから5分ほど、頼む頼まないの応酬をした結果、かろうじて、まだマシそうに見えた、たまごサンドウィッチで手を打ってもらった。
「肥満のところはCがついているのか」
と言った。
好きな人に体内の数値まで知られるなんて……何の拷問だ。
「他が全部Aなら、今すぐどうこうってわけじゃなさそうだ」
「はぁ……」
「規則正しい生活を心がけていれば、大丈夫だろう」
「はぁ……」
私が返事の代わりにため息をついていたので
「他に気になることでも?」
と聞かれてしまった。
(違う違う、そうじゃない)
口調が、完全に医者モード。
「いえ、特に、元気です」
つい私も、患者モードで返してしまう。
「そうか。それなら……はい」
「へ?」
樹さんは、私にメニューを渡してくる。
「ちゃんと、食事しよう」
「いや、だから私ダイエットちゅ」
「規則正しいの意味には、ちゃんと食事を取ることも含まれてるから。はい、どれ?」
「どれと言われても……」
渡されたメニューには、パスタやオムライスなど、こってりがっつり系の写真ばかり。
ぶっちゃけ……大好きなものばかり。
「樹さん、私コーヒーだけで」
「ダメ」
「えええ……」
それから5分ほど、頼む頼まないの応酬をした結果、かろうじて、まだマシそうに見えた、たまごサンドウィッチで手を打ってもらった。