40歳88キロの私が、クールな天才医師と最高の溺愛家族を作るまで
最初のデート先に私たちが選んだのは、横浜にある有名な水族館。
好きなテレビドラマに出てきた大きな水槽を、彼氏と見るのが学生時代の夢だった。
そんなことを、私が世間話のネタの1つとして樹さんに話したところ
「ぜひ行こう」
と言ってくれたことで、とんとん拍子に日程が決まった。
きっと、今までの私だったら、周囲の目を気にして断ったかもしれない。
だけど、今は新しい服を着て、少しでも可愛くした姿で樹さんの横を歩いてみたいと思えるようになれた。
そんな自分が、前よりほんの少しだけ……好きだと思えるようになった。
デート日の前日に、1度チャレンジしてみたかった、水だけダイエットに私は挑んだ。
朝から晩まで、ひたすら水だけしか飲まない。
最初はできるか不安だったけれど
「明日、樹さんどんな顔をしてくれるかな」
と考えるだけで、空腹が吹き飛んでいった。
明日樹さんに見せる姿は、今まで樹さんには見せたことがない姿になる予定だった。
今まで樹さんの前で履いたことのない、高めのヒールにも挑戦するし、髪のセットも動画で勉強しながら何度も練習した。
今までは、そんなことをしても無駄だと思っていた。
私に対してそう思う人も、少なくはないだろう。
だけど樹さんは、私が何を話しても肯定してくれる。
だから、彼のためならば、前に進みたいと……思えたのだ。
彼のためにする努力は、本当に楽しい。
こんな自分がいるなんて、知らなかった。
だけど、神様というものは、簡単には私に、完璧な幸せをくれないのだと、当日の朝思い知らされた。
好きなテレビドラマに出てきた大きな水槽を、彼氏と見るのが学生時代の夢だった。
そんなことを、私が世間話のネタの1つとして樹さんに話したところ
「ぜひ行こう」
と言ってくれたことで、とんとん拍子に日程が決まった。
きっと、今までの私だったら、周囲の目を気にして断ったかもしれない。
だけど、今は新しい服を着て、少しでも可愛くした姿で樹さんの横を歩いてみたいと思えるようになれた。
そんな自分が、前よりほんの少しだけ……好きだと思えるようになった。
デート日の前日に、1度チャレンジしてみたかった、水だけダイエットに私は挑んだ。
朝から晩まで、ひたすら水だけしか飲まない。
最初はできるか不安だったけれど
「明日、樹さんどんな顔をしてくれるかな」
と考えるだけで、空腹が吹き飛んでいった。
明日樹さんに見せる姿は、今まで樹さんには見せたことがない姿になる予定だった。
今まで樹さんの前で履いたことのない、高めのヒールにも挑戦するし、髪のセットも動画で勉強しながら何度も練習した。
今までは、そんなことをしても無駄だと思っていた。
私に対してそう思う人も、少なくはないだろう。
だけど樹さんは、私が何を話しても肯定してくれる。
だから、彼のためならば、前に進みたいと……思えたのだ。
彼のためにする努力は、本当に楽しい。
こんな自分がいるなんて、知らなかった。
だけど、神様というものは、簡単には私に、完璧な幸せをくれないのだと、当日の朝思い知らされた。