宝物　番外編付き
「月曜日は、山本さんと小野さんにも事情を説明するから、個室のあるレストランを
予約するつもり。」

「きっと、山本さんも、小野さんも腰抜かすかもしれませんね！
まさか、真山主任がサヤマの御曹司とは思っていないと思いますもん！」

「だなぁ〜、光〈ひかる〉にも明日、山本さんと小野さんには俺の正体をばらす事を伝えておこう。」

「はい。きっと、山本さんと小野さんは動揺すると思いますし〜。
正式な発表があるまでは、婚約指輪はどうしますか？」

「俺は、今度の土曜日から嵌めて欲しい」

「う…ん。サヤマの本社に行けば菊池くんとも会わないだろうけど、婚約指輪だと確実に周りの社員から相手は誰？ってなるからなぁ…」

「じゃあ……正式な発表まではつけれないのかぁ〜残念……。
俺さ〜、恋人期間が短いからくるみと出来れば… その…、
すぐに一緒に暮らしたいなぁ〜と思ってるんだわ」

「でも、蓮さんのマンションは本社の近くだし、誰かに見られたら大変な事になりませんか？」

「う〜ん。でも副社長になったら毎日遅くなるからくるみと会えないジャン」

「ん〜。そうですね〜 その件は結納の時にみなさんと相談しませんか？
私もお婆ちゃんにはそれとなく話をしてみますから……」

「うん。そうしよう。」
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