宝物 番外編付き
車はコイン駐車場に停めてから、有名ブランド店まで歩く……
蓮さんは慣れた様子で、中へ入っていった。

「いらっしゃいませ。
本日はどのようなモノをお探しですか?」

「婚約指輪と結婚指輪を見せて下さい。」

「畏まりました。 こちらへどうぞ」
店員さんに案内されたのは婚約指輪と結婚指輪のショーケース。

「こちらが婚約指輪と結婚指輪のコーナーでございます。
もう、お決まりのシリーズがございますか?」

「いいえ。彼女の気に入ったものにしようと思っています。」

「では、婚約指輪には、このようなタイプと結婚指輪と重ねてつける事ができるこのようなタイプがございます。」

私達は、店員さんの説明を聞き、私は重ねてつけるのがいいなぁと思った。

「くるみが気に入ったのある? 
重ねるのは初めて知ったよ〜オレ。
いいよね〜毎日つけていられるし。」

「はい…。コレなんかステキです…」

「では、いくつかお試しなさいますか?」

「そうして下さい。」


くるみの気に入ったような指輪を数点出して見せてもらい、重ねてつける結婚指輪も決めた。

くるみと蓮は指のサイズを測り、私達は、指輪の内側に刻印もしてもらう事にした。

出来上がりは木曜日以降らしく、蓮が受け取りに来る事になった。

蓮が控え書をもらい、支払いも済ませ。
ブランド店の外へ出た。

蓮が手を繋いできた。
2人は顔を見合わせて、微笑みあった。
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