宝物 番外編付き

サキへの報告

蓮さんの車でマンションに送ってもらった。

「一応、おばさんに報告した方が良いかなぁ」

「今日は、もう遅いので明日でいいと思いますよ。 明日は11時に坂田主任とカフェでしたよね〜。
じゃあ、蓮さん。申し訳ないですが早めにウチに来てもらえますか?」

「うんわかった。じゃあ9時半頃伺うよ。」

「はい。お婆ちゃんに伝えますね。」

「うん。………くるみ……」

「はい?」

くるみが蓮の方に体を向けると、運転席から助手席のくるみを抱きしめた。

「くるみ。愛してる。おやすみ…
明日の手料理楽しみにしてるから…」

「私ももっと蓮さんの事が知りたい…」

「うん。デートもしたいなぁ」

「うん。映画を観たり…2人でショッピングもしたいな〜……」

「うん… 行こうな… 」

「じゃあ、帰るね… また明日…」

蓮は、くるみを抱きしめてた手をゆるめて

「うん。また明日。 チュ!」

おでこにキスをした。

「もう〜。びっくりした〜 おやすみなさい」

と言ってドアを開けた。

蓮は助手席の窓を、開けて「じゃあ、おやすみ」と言って、
車を発進させて帰って行った。
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