宝物 番外編付き
「あとさ、爺ちゃんが婚約発表と結婚式は、くるみのお婆ちゃんの喪が明けてからにしようって言ってるけど… 入籍だけするか?」

「う…ん。お爺さまの言う通りにしよう。
急がなくても、婚約中なんだし。」

「じゃあ、婚約発表とか結婚式は爺ちゃんに丸投げするか! ハハハ」

「ひど〜い!私達2人の結婚式なのに〜」

「冗談だって〜 ハハハ。
くるみ、退院してからなんだけど、
一旦、俺の実家に世話になろうと思う。」

「うん。リハビリ期間も合わせたら、2ヶ月くらいかな?」

「うん。年明けまででも、いいジャン!
お婆ちゃんのマンションの片付けとかあるし〜
仏壇は、最後にして俺らのマンションに運ぶようにしてさ〜。」

「うん。トランクルームも必要かな?」

「必要ないだろ? マンションに持ってくればいいよ。」

「うん。古い物は、出来るだけ処分するね。」

「う〜ん、まぁ、無理するなよ? 
迷ったら持ってくる事! な! 思い出が詰まってるんだから…」

「うん、ありがとう。」 

「明日は、夜、父さんと接待の会食があるから来れないなぁ〜
そのまま実家に泊まるから。
でも、メールはするから〜 」

「うん。お疲れ様。上手くいくといいね!」

「ありがとう!よし!
エネルギーチャージもしたし、帰るな。」

「うん。 おやすみなさい。」

「じゃあな、おやすみ」 チュ!

蓮さんは、ニヤけてバイバイと手を振って帰って行った。
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