宝物 番外編付き

「僕も手伝います。お料理はダメだけど火を起こすのは、ボーイスカウトでよくやりましたから！」

「え？蓮さん、ボーイスカウトしてたんですか？知らなかった〜」

「うん。ロープの縛り方とか火の起こし方とか募金活動で街頭で大声出したり？」

「その他に武道とか習い事なさってらした？」

「はい。剣道と空手と　バイオリンも…」

「は？　剣道…、空手？　バイオリン？」

「うん！爺ちゃんが男は女、子どもを守るんだ！　って言ってたし、
婆ちゃんは、ピアノやバイオリンができてダンスが出来ないと紳士とは言えないとか言ってさ〜、無理矢理バイオリンを習わせられた。」

「じゃあ、語学とかは？」

「はい…。　英語だけ話せます。ハハハ」

「蓮さんって、忙しい幼少期だったのね〜」

「どうかなぁ？　
空き地で友達とサッカーもしてたよ？」


みんなで、蓮さんの話をしてたら隼人兄ちゃんが帰って来た。

「ただいま〜お！くるみ！来てたのか？
退院おめでとう。
蓮さん、お久しぶりです」

「お邪魔してま〜す。」

「隼人さん、お久しぶりです。」