宝物 番外編付き

「栗原！　お前勘違いしてるわ。
俺は高校生の頃から付き合ってる彼女とそろそろ結婚しようと思ってるからな！
真面目で一途なんだぞ！　他の女には興味ない！」

「え！　高校生から？　坂田主任スゴイ！」

「だろ〜！　蓮だって一途だからな！」

「真山主任も、彼女に一途なんですか？」

「光！　余計な事を……」

「ハハハ！　栗原〜、コイツは大学生の時に一目惚れした女の子に、ずぅーと片思いなの！
ギャハハ！ハハハ！　ウケる〜　イテ！
足を蹴るなよ！イテぇ〜よ。」


「一目惚れ……片思い？……相手の女の子は知ってるんですか？」

「イヤ……多分、俺の事は何とも思ってないと思う……」


「もう、今日告白しちゃえば？」とニヤけてる坂田主任。

「今日？　頑張って下さい！真山主任！」と憧れの真山主任の一途な恋を応援しようと思った。
そしてこんな素敵な真山主任から告白される女性はどんな人なんだろう…と頭の中で考えていた。
そして、心の中はチクリと痛かった…

「………」と蓮は無言

ハハハ！ギャハハ！と大笑いの坂田主任。

「光、串で刺すぞ！」

「ゴメン！ゴメン。　いつも冷静な蓮が焦ってるからさ〜！」