宝物 番外編付き
女将さんが退室してから……

「くるみちゃんここで結納したの思い出すわね。
夏だったのに…もう 冬ね。」

「はい。すごく昔みたいに感じます。
ところで〜お義母さん! 隠密行動は成功しましたか? 気になってたんですよ〜」

「それがね! 本当の保険屋さんと間違えられて、社員に声掛けられて〜
新人なので、会社に戻ってパンフレットお持ちしますね!って 逃げて来た〜ハハハ」

「じゃあ、社長夫人ってバレなくて良かった。
蓮さんがお義母さんがいないって探してたからもし、誘拐でもされたらと思うと…」

「ゴメンね。 今夜お父さんと蓮が帰ってきたら話しをするわね!」

「はい。」

「失礼いたします。おしぼりとお茶をお持ちいたしました。」

私たちは、それから美味しい美味しい懐石ランチを食べ2人でマンションへ行き、
くるみの冬モノをスーツケースに詰め込んでタクシーで帰宅した。
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