宝物 番外編付き
今日は帰宅が早いお義父さんと蓮さん。

お義母さんと相談して夕飯は電気圧力鍋で、カレーライスにする。

定時で上がって帰宅したお義父さんと蓮さん。
お風呂に上がってからダイニングで夕食後にいよいよ、お義母さんの隠密行動の報告となった。

「今日は、ダミーのアンケートを作って谷口を休憩室で待ち伏せしたのよ。
何とかアンケートを書かせながら、話しをしていったらアイツの計画がわかったわ。

昭和銀行の頭取に認めてもらいたいのと、頭取が銀行を定年後、サヤマの社長にして谷口は娘を使って、自分は専務狙いみたい。
10億の資金融資を持ちかけて銀行とコッチの常務あたりに根回ししてるみたいなのよね〜
ただ、常務が一筋縄ではいかないとボヤいてた当たり前だっつ〜の!龍一は副総長なんだよ! ッタク〜!!」

くるみは、目をパチパチ。

「くるみ〜母さんはレディースのトップだったんだよ〜」

「へ? レディース?? お義母さんだよ?」

「くるみちゃん、俺と和子は若い頃はヤンチャしててさ〜。 
俺も族の総長してたし…
大昔の話しな! ハハハ で?」

「麗花も蓮の事を気に入ってるから娘に甘い頭取は、サヤマを乗っ取る気みたいよ」

「ふ〜ん。 10億なぁ。
聖也に言えば明日にでも用意してくれるだろうけど…、裏のカネだからなぁ。」

「じゃあ、地道に投資家をあたるしかないな」

「昭和銀行への 融資は助かるのは確かだが…
ま、親父も独自で当たってるし、」

「あの〜、もし10億が都合つかないとどうなるんですか?」とくるみが訊ねると

「下手したら、倒産か違う会社に吸収合併」と蓮が答えた

「………」

「まぁ、谷口も気持ち悪い奴だし」

「は? 何言われた?」

「おばさんは、綺麗だからあと20歳若かったら俺の愛人にしてやったかもなぁ〜って」

「ナニ〜!! アイツぶっ殺す!
俺の和子に、言った事を後悔させてやる!」

「まぁ、まぁ、父さん。地道に頑張ろう」

「ああ。」と怒り心頭のお義父さん。
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