宝物 番外編付き
「いいねそれ! 蓮!
それさデザイン部の坂田課長に通してよ!
彼は、片山文具で《フワフワちゃん》の担当だったんだろ?」

「うん。今から電話するわ」

「くるみちゃん、サヤマでも大ヒットになるかもしれんぞ!」

「え? まさか〜」

「イヤ! なる!」

「元々のデザインとアイデアはくるみちゃんなんだから儲けたら、サヤマから報酬をもらうのよ!くるみちゃん!」

「え〜! いりませんよ〜。
売れるかもわからないし〜課長のアイデアにして企画して下さい!」

「まあ、それは後から考えよう。
光に先に電話するわ〜」

「ククク。くるみちゃん良かったね!」

「ゆっくり、リハビリが…」

「絶対に、無理させないから。 な?」とお義父さんは必死に訴えかけてくる。

「じゃあ、原案を何パターンか考えます。
3ページで完結にして〜………」

「光が、めっちゃ乗り気だったぞ!あさってくらいまで 5パターンってくるみに伝えてだって!」

「え〜、明日は弁護士事務所だし…
あさっては、リハビリだから…無理だよ〜
今日から徹夜作業になる…」

「それは、ダメ!今日ギブス取れたばかりだし。
父さん、ゆとりのある企画にしてもらえない?」

「そうだよなぁ、 今年いっぱいで5パターンにしてもらえ!」

「うん。そうする。」

蓮さんが坂田課長にまた連絡して、OKが出た。

どうしよう…困った状況になっちゃった……と、くるみは困惑していた。
< 226 / 435 >

この作品をシェア

pagetop