宝物 番外編付き
丸川弁護士事務所は、スーパー銭湯の近くのビルの2階にある。
正人さんは、事故現場を通らないように事務所へ向かってくれた。
事務所に着き、たくさんある書類にサインと印鑑を押す。
「あとさ、マンションの売却はどうする?」
「あぁ、実はまだ内緒ですが、蓮さんのプロジェクトの野菜工場を来春に隣県で始めるんですが、蓮さんが工場が軌道に乗るまでは工場勤務する予定で…私もついて行くので、
蓮さんのマンションへお婆ちゃんちの荷物を運び込もうって話しをしてて……今月中には空きます。」
「マンションを売却する知り合いとか業者さんは?」
「それなんですが、今、工場の件で大変そうなので、できれば……正人さんの知り合いに不動産会社の方がいたら、そちらへお願いできませんか?」
「そうかあ、
知り合いの不動産屋さんならいるよ。
あの会社なら信用できるから、大丈夫だ。」
「では、相場価格で売却お願いできますか?」
「あぁ、早速、話しをしてみるね!
さっき、サインしてもらった書類にマンションの名義変更もあっただろ?
サキさんさ〜 マンションの間取り図まで準備してたんだよ。」
「本当に〜お婆ちゃんは準備良すぎ!」
「買い主が決まったら名義変更でまた、くるみちゃんに来てもらう事になるかなぁ〜」
「はい。わかりました。
私の携帯へ連絡していただけますか?」
「うん。そうするね!
それとさ、マンションの代金とか保険金とかの入金先はくるみちゃんの口座に入れるから教えてもらえるかな?
え〜と、 この書類に記入してね!」
「はい。」
くるみが記入し終わると、
正人さんは、貯金通帳を出してきた。
「栗原 くるみさん。
これは、私の依頼者の 村田 サキさんからお預かりいたしました遺産相続分の通帳です。
サキさんからのお話だとくるみさんのご両親、村田 和明さんの死亡保険金だそうです。 1億1500万円です。
あと、この通帳は就職してから毎月くるみさんがサキさんに渡していた生活費3年分が手付かずで入ってます。」
涙が出て止まらなくなった、くるみ。
バッグからハンカチでしばらく泣いてしまった。
正人さんも、涙ぐんでいた。
「くるみちゃん。ハイ。サキさんからの真心だよ。」
くるみは頷く事しか出来なかった。
正人さんは、事故現場を通らないように事務所へ向かってくれた。
事務所に着き、たくさんある書類にサインと印鑑を押す。
「あとさ、マンションの売却はどうする?」
「あぁ、実はまだ内緒ですが、蓮さんのプロジェクトの野菜工場を来春に隣県で始めるんですが、蓮さんが工場が軌道に乗るまでは工場勤務する予定で…私もついて行くので、
蓮さんのマンションへお婆ちゃんちの荷物を運び込もうって話しをしてて……今月中には空きます。」
「マンションを売却する知り合いとか業者さんは?」
「それなんですが、今、工場の件で大変そうなので、できれば……正人さんの知り合いに不動産会社の方がいたら、そちらへお願いできませんか?」
「そうかあ、
知り合いの不動産屋さんならいるよ。
あの会社なら信用できるから、大丈夫だ。」
「では、相場価格で売却お願いできますか?」
「あぁ、早速、話しをしてみるね!
さっき、サインしてもらった書類にマンションの名義変更もあっただろ?
サキさんさ〜 マンションの間取り図まで準備してたんだよ。」
「本当に〜お婆ちゃんは準備良すぎ!」
「買い主が決まったら名義変更でまた、くるみちゃんに来てもらう事になるかなぁ〜」
「はい。わかりました。
私の携帯へ連絡していただけますか?」
「うん。そうするね!
それとさ、マンションの代金とか保険金とかの入金先はくるみちゃんの口座に入れるから教えてもらえるかな?
え〜と、 この書類に記入してね!」
「はい。」
くるみが記入し終わると、
正人さんは、貯金通帳を出してきた。
「栗原 くるみさん。
これは、私の依頼者の 村田 サキさんからお預かりいたしました遺産相続分の通帳です。
サキさんからのお話だとくるみさんのご両親、村田 和明さんの死亡保険金だそうです。 1億1500万円です。
あと、この通帳は就職してから毎月くるみさんがサキさんに渡していた生活費3年分が手付かずで入ってます。」
涙が出て止まらなくなった、くるみ。
バッグからハンカチでしばらく泣いてしまった。
正人さんも、涙ぐんでいた。
「くるみちゃん。ハイ。サキさんからの真心だよ。」
くるみは頷く事しか出来なかった。