宝物 番外編付き

デザイン部

私は、昨晩の夕飯の時に小野さんへ桃ちゃんのお礼のTシャツを直接渡したいので、会社まで一緒に行くと言い、

朝、蓮さんとお義父さんの乗る車に一緒に乗せてもらう。


佐藤運転手
「社長、副社長、おはようございます。
あ〜くるみ様。 おはようございます!」

「佐藤さん、おはようございます。
今日は、私も会社まで乗せて下さい。」

「佐藤さん、くるみちゃんさ、退職したのに大ヒットしそうな企画を考えたんだよ。」

「佐藤さん、俺の嫁さんスゴイでしょう。」

「くるみ様。おめでとうございます。
さすが村田専務のお孫さんですな」

「いえいえ。お義父さんも蓮さんも大袈裟なんですよ?」

「ハハハ! 村田専務さんに似てますなぁ
では、助手席は副社長でよろしいですか?」

「いえいえ、私が助手席にします!」

「父さんが、助手席ね!俺とくるみが後ろで並んで座るから〜!」


「ハハハ! わかった。佐藤さんすみませんね〜。
助手席には俺だそうです。」

「蓮さん! 
社長が助手席なんてあり得ないよ!私が、助手席!」
と言って、さっさと助手席に座ったくるみ。

「え〜! 仕方ないかぁ。」

「ハハハ!ハハハ! 」

車が発進してもしばらく、佐藤運転手さんと、お義父さんは、クスクス笑っていた。
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