宝物 番外編付き
五月ちゃんの実家は、高校生以来だと思う。
全然変わらなく、玄関先にはおばさんのハーブ類がたくさん植えてあった。

ピンポン♪

ガチャ五月ちゃんのママが玄関を開けてくれた。
「くるみちゃん……」ぎゅー。

「お婆ちゃんは、残念だったね……」

「はい。やっと四十九日の納骨には私も法要できましたし、落ち着いたところです。
ありがとうございます……」


五月ちゃんのおばさんは、涙を流してエプロンで涙を拭いた。

「ゴメンね。さあ、上がって!
さつき〜!!くるみちゃんだよ〜!!」

「は〜い。 部屋に上がって〜!」

「どうぞ! 部屋はわかるよね!」

「はい。お邪魔します。
おばさん、これシュークリームです。」

「あとで、お茶持って行く時に一緒に持って行くわね!」

「はい。じゃあ五月ちゃんの部屋へ上がらせてもらいます。」

「は〜い。どうぞ〜」
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