宝物 番外編付き
コンコン♪
「どうぞ。」
「お邪魔します! 五月ちゃん……」
五月は、まだ顔や体に傷の跡がたくさん残っていた。
私は思わず、五月ちゃんに抱きついて泣いた。
五月ちゃんもわんわんと大声を上げて泣いた……
「五月ちゃん、傷はキレイになるんでしょ?」
「う…ん。今よりは良くなるけど、深く傷したところは少し跡が残るみたい。
くるみは?」
「私はお婆ちゃんが咄嗟に突き飛ばしてくれたんだけど、腕がドアミラーに当たって
骨折してね、4日前にやっとギブスが取れてリハビリする予定。
顔のすり傷はほとんどわからなくなったかな?」
「お婆ちゃんは…」
「うん…私が意識不明のウチに手術中に亡くなったんだって。
蓮さんの話だと頭と内臓の損傷が酷かったみたい。
五月ちゃん、あの車はお店にも突っ込んだって聞いたんだけど、お店の人は? 大丈夫だった?」
「くるみ……竜太が…亡くなったの」
「え! 竜太さんが……」
ポロポロと涙が出てきた
「竜太もさ〜、くるみのお婆ちゃんと同じで私を突き飛ばしたんだよあの時…
そうしたら…車が竜太を壁に激しく打ち付けて止まったの…
竜太は私の方を見て、にこって笑って…
ガクッとなったの…
私は、その後 意識を失って気付いたら病院で……全身包帯を巻かれて…
家族や看護師さんに聞きたいのに、酸素マスクで喋れないし、全身ぐるぐる巻きで打撲と切り傷で痛みが酷かったんだ。
マスクが取れて聞いたら…
亡くなったって…
私を助け無ければ竜太は死ななかったのかな?とか考えてたら夜は寝られないし、
あの瞬間がフラッシュバックして、パニックになるの…」
「どうぞ。」
「お邪魔します! 五月ちゃん……」
五月は、まだ顔や体に傷の跡がたくさん残っていた。
私は思わず、五月ちゃんに抱きついて泣いた。
五月ちゃんもわんわんと大声を上げて泣いた……
「五月ちゃん、傷はキレイになるんでしょ?」
「う…ん。今よりは良くなるけど、深く傷したところは少し跡が残るみたい。
くるみは?」
「私はお婆ちゃんが咄嗟に突き飛ばしてくれたんだけど、腕がドアミラーに当たって
骨折してね、4日前にやっとギブスが取れてリハビリする予定。
顔のすり傷はほとんどわからなくなったかな?」
「お婆ちゃんは…」
「うん…私が意識不明のウチに手術中に亡くなったんだって。
蓮さんの話だと頭と内臓の損傷が酷かったみたい。
五月ちゃん、あの車はお店にも突っ込んだって聞いたんだけど、お店の人は? 大丈夫だった?」
「くるみ……竜太が…亡くなったの」
「え! 竜太さんが……」
ポロポロと涙が出てきた
「竜太もさ〜、くるみのお婆ちゃんと同じで私を突き飛ばしたんだよあの時…
そうしたら…車が竜太を壁に激しく打ち付けて止まったの…
竜太は私の方を見て、にこって笑って…
ガクッとなったの…
私は、その後 意識を失って気付いたら病院で……全身包帯を巻かれて…
家族や看護師さんに聞きたいのに、酸素マスクで喋れないし、全身ぐるぐる巻きで打撲と切り傷で痛みが酷かったんだ。
マスクが取れて聞いたら…
亡くなったって…
私を助け無ければ竜太は死ななかったのかな?とか考えてたら夜は寝られないし、
あの瞬間がフラッシュバックして、パニックになるの…」