宝物 番外編付き

月曜日、お爺さまとお婆さまも現場をみてから、ゲンちゃんのお宅へ遊びに行きゲンちゃんが予約していた温泉へ向かった。

ゲンちゃんの奥様も一緒に4人で宿泊し、観光もしてお土産をたくさん買って火曜日の夕方こちらの家へ2人で来てくれた。

「和子さん〜、くるみちゃん〜 お土産だぞ。」

「お邪魔しますよ〜」と、お爺様とお婆様が元気よく入って来た。

「おかえりなさい！」とお義母さんとくるみが出迎えた。

「和子さん、いろいろと名物を買ってきたよ」

「わぁ、美味しそう。ありがとうございます」

「わぁ、たくさん〜ですね。お爺様」

「旅館で出された焼き魚が美味しくてチェックアウトのフロントで朝市しててね、旅館に魚を卸してる漁師さんの一夜干しなの。
今晩のおがずにしてね。」

「美味しそう……」とくるみは魚に釘付け

「ハハハ！、和子さんもくるみちゃんもニコニコしてて、2人は似てるなぁ〜ハハハ」

「お2人も一緒に夕飯食べていって下さいね。
慶一郎さんも蓮ももう少しで帰ってくる頃ですから。」


「じゃあ、ばあさん、お言葉に甘えてご馳走になろう。」

「はい。和子さん、ありがとう。」

「ふふふ。これを片付けてお茶にしましょう。
観光した話しを聞かせて下さい」

「お義母さん、お茶なら私が淹れますよ。」

「じゃあ、お願いね。」


お爺さまもお婆さまも、凄く楽しかったみたい本当に嬉しそう。

夕飯は、賑やかにで楽しい食卓。
そして、とっても美味しい焼き魚だった。