宝物 番外編付き

そして、慶一郎から蓮に電話をかけた。

源太郎さんや会長にも聞いてもらえるようにスピーカー通話にした。

「はい、もしもし。」

「蓮か！　10億を　大平　源太郎さんが投資して下さる事になったぞ！」

「本当？　ヤッタ！！　ヤッタ！父さん！
ありがとうございます！　
本当に……ありがとうございます……」

「今、親父と一緒に源太郎さんもいらしてるんだぞ！」

「お久しぶりです。蓮です。
いつも、祖父と祖母がお世話になりありがとうございます。
そして、この度は野菜工場の缶詰工場に投資をして下さり、ありがとうございました！
心から感謝致します！」

「きーちゃんの孫の蓮ちゃん。
君の将来性のある野菜工場と、我が町の活性化を考えてくれてありがとう。
俺も家内も大賛成だから、頑張れ〜！」

「はい！」

「蓮、悪いがすぐ戻れ！　
今日は、ワシのウチで、ゲンちゃんと奥さんとみんなでお祝いだからな！」

「はい！　すぐに本社へ戻ります！」


「蓮！　やっとスタートラインだぞ！気を引き締めて頑張れよ！」

「はい。社長。」

「戻ってきたら、社長室な！」

「ハイ！」

こうして、ゲンちゃんこと大平　源太郎氏の投資により、缶詰工場も着工できそうだ。