宝物 番外編付き
雑貨屋さんから出るとお隣にレトロな感じの喫茶店があり、コーヒー豆のいい匂いに誘われて中に入った。
ドアベルがカランカランと鳴って
「いらっしゃいませ」っと老夫婦の声がカウンターから聞こえてきた。
中は、温かみのある内装だった。
「お好きな席へどうぞ!」
私は、店内をキョロキョロして、窓際の席に腰掛けて、メニューを見た。
たくさんの種類があり悩んでたら、
老婦人が
「お冷とおしぼりです。
お決まりになりましたらお声がけ下さい。」
「あの〜、どれが良いのか……」
「本日のオススメは、モカなんですよ」
「じゃあ、モカで!
あ!! ケーキもお願いします!」
「畏まりました。少々お待ちくださいませ」