宝物 番外編付き
計画通りにはいかず
2月に入り、浜風が吹きつける教習所。

岩本さんは順調に仮免も合格し公道に出ている。

私は、まだまだだが、少しずつクリアしている。


帰りのマイクロバス*

「今日は寒いね〜。一般道を走るのはどう?」

「怖いです〜! 対向車とか、急にウィンカーを出して曲がる前の車とか…」

「え〜。運転の上手な岩本さんでも怖いのかぁ〜
私、仮免で死にたくないよ〜」

「栗原さん、大袈裟〜先生もいるから大丈夫!ね! 頑張って!」

ふふふ。ふふふと2人で笑った。

「あ、私、月曜日の20日に工事中の野菜工場が事務員の応募してたので、面接に行くんです!」

「え! 面接? 」

「私、ハローワークにもちょくちょく求人を見に行ってて…
工場のいろんな部署で、パートとか事務員とか募集してますよ!
栗原さんは、仕事探してます?」

「私、不器用だから運転免許を取得してから仕事探しかな?
たくさん求人してるの?」

「はい。事務員は6名だったかな?
パートは10人くらいだったと思います。

でも、野菜工場の方だけで缶詰工場の募集はまだって
ハローワークの人が言ってましたよ!」


「そうなんだ。 面接はどこでやるの?工場はまだ工事中だよね〜」

「ハローワークの2階の会議室です。
だから2/20は教習所を休みますね!」

「うん! 頑張ってね!」

「はい。ありがとうございます!」

くるみは、土日月は、駅前をチョロチョロしないでおこうと思った。
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