宝物 番外編付き
2人の宝物
結婚してから早いもので50年が経った***
蓮さんは今では、隠居し私と毎月のように
温泉旅行へいったり、孫たちが遊びに来れば楽しい話しを聞いたりしている。
本当にいろいろな事があった……
日本も会社も変化している。
時代は宇宙時代に入っている。
火星の地下都市に移住する人や、宇宙へ観光旅行する時代になった…
結婚した頃には考えられない事だ。
それでもまだサヤマは倒産する事もなく業務内容はだいぶ変わってしまったが存続している。
蓮さんと昔の話しをしていたら急に懐かしくて行きたくなって電車に乗ってかつての片山文具があった場所へ来た。
「くるみ、あの頃はさ毎日くるみを見てたな」
「私は、蓮さんに憧れてましたよ?」
「本当? 俺はさ〜くるみは光の事が好きだと少し思ってたかな?」
「坂田さんは、本当にいい方でしたね。
まさか、突然亡くなるなんて……」
「あぁ。本当にいいヤツだったなぁ美香ちゃんは? 電話くるか?」
「ええ、今度の週末美香さんのところでお茶するの。」
「そうか……
片山文具かぁ…懐かしいなぁ」
「今では、車の販売店なんですね〜」
「ああ。
くるみ、この辺でメシ食って帰る?」
「はい。そうしましょう。」
2人は手を繋いで、ゆっくり散策している。
「なぁ、くるみ、
俺の宝箱はいっぱいになってるぞ!」
「私だって、負けてませんよ! ふふふ」
クスクス2人で笑い合った。
ポカポカ陽気の昼下がりを、おしゃべりしている老夫婦が歩いていた。
蓮さんは今では、隠居し私と毎月のように
温泉旅行へいったり、孫たちが遊びに来れば楽しい話しを聞いたりしている。
本当にいろいろな事があった……
日本も会社も変化している。
時代は宇宙時代に入っている。
火星の地下都市に移住する人や、宇宙へ観光旅行する時代になった…
結婚した頃には考えられない事だ。
それでもまだサヤマは倒産する事もなく業務内容はだいぶ変わってしまったが存続している。
蓮さんと昔の話しをしていたら急に懐かしくて行きたくなって電車に乗ってかつての片山文具があった場所へ来た。
「くるみ、あの頃はさ毎日くるみを見てたな」
「私は、蓮さんに憧れてましたよ?」
「本当? 俺はさ〜くるみは光の事が好きだと少し思ってたかな?」
「坂田さんは、本当にいい方でしたね。
まさか、突然亡くなるなんて……」
「あぁ。本当にいいヤツだったなぁ美香ちゃんは? 電話くるか?」
「ええ、今度の週末美香さんのところでお茶するの。」
「そうか……
片山文具かぁ…懐かしいなぁ」
「今では、車の販売店なんですね〜」
「ああ。
くるみ、この辺でメシ食って帰る?」
「はい。そうしましょう。」
2人は手を繋いで、ゆっくり散策している。
「なぁ、くるみ、
俺の宝箱はいっぱいになってるぞ!」
「私だって、負けてませんよ! ふふふ」
クスクス2人で笑い合った。
ポカポカ陽気の昼下がりを、おしゃべりしている老夫婦が歩いていた。