宝物 番外編付き

「あと! 菊池君は気をつけて!
彼ね〜、真面目そうに見えて女遊びが激しいの。
私、たまたま聞いちゃって……
くるみちゃんの事も狙ってるみたいよ〜」

「山本さん、それって主任は知ってるの?」

「多分知ってると思う。
金曜日もくるみちゃんに悪さしないかコッチを伺ってたから…」

「え? 打ち上げ会ですか?」

「だからかぁ〜、 イケメン2トップが くるみちゃんを追いかけて来たのね!」

「菊池くんが…女タラシ……」

「まぁ、私たちもダテに歳とってないのよ!
ハハハ! 
くるみちゃん、私と小野さんは出来る事なら主任の気持ちに応えてあげて欲しい! 
主任なら彼氏や旦那さんとして間違いないから」


山本さんと小野さんはまた顔を見合わせて大きく頷いた。

「あの… ちっとも知らなかったから…
少し考えさせて下さい…。すみません…」

「お節介は承知の上なの〜。
恋愛話しに他人が口出ししてゴメンね!」

「でも〜くるみちゃんは私たちが話さないと気づかないと思ったのよ〜。ゴメンね〜」

「いいえ…。 
周りが全然見えてなくてすみません。」

「じゃあ、この話は おしまい! 食べよ!」

3人でモグモグ 大急ぎで食べて会社に戻った。
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