宝物 番外編付き
翌日は、爺ちゃんちに報告しに行った。

「蓮、久しぶりだなぁ、元気か?サヤマに移動も、もう少しだなぁ」

「うん。元気だよ。婆ちゃんは?」

「友達と芝居観に行った」

「元気そうで安心したわ。
ところでさ〜、俺、昨日ついに…」

「付き合う事になったのか!」

「いや…、 結婚を前提の告白した! 
そしてさ〜
真山じゃあなくサヤマの会長の孫で、社長の息子って事も話ししたんだわ。」

「で?」

「くるみちゃんには突然過ぎたみたいで、返事は1週間後になったよ…」

「………。 どんな感じなんだ?
いけそうなのか?」

「そうあって欲しい…けど、こればっかりは〜
くるみちゃんの気持ち次第だからさ!」

「もしOKなら、サヤマに移動したらすぐに婚約だな!」

「でもさ、サヤマに移動しても半年くらいは内緒で付き合った方がいいかなぁって思ってる。
仕事も慣れないとさ〜」

「う〜ん。そうだなぁ……
でも、爺ちゃんは婚約してからサヤマに移動でも良いと思うぞ!
最近の慶一郎は、銀行さんと良く会ってるんだよなぁ〜」

「銀行? 縁談でも打診してるのか?」

「う……ん、 わからん。アイツの秘書も口を割らないんだよなぁ」

「ヤバイじゃん! 俺は絶対に政略結婚とかイヤだからね!
これから、父さんに会いに行くわ!
絶対に政略結婚はしないって宣言してくる!」

「オオ! 頑張れ。
くるみちゃんの返事がどうなったか、爺ちゃんには絶対報告するんだそ!
村田くんの大事なお孫さんという事を忘れるなよ!」

「ハイ。わかってる! じゃあまたね。」

「頑張れな、蓮。爺ちゃんは応援してるから」

「ありがとう爺ちゃん。」
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