宝物 番外編付き

「片山文具ともあと2週間くらいだけど、栗原さん達のデザイン室はどう?」

「う〜ん。棚の資料とか必要なものはある程度まとまりましたし、要らない物を捨てるのと、私物の片付けくらいです。」

「そうなんだね〜。
営業部はまだまだかかりそうだな〜
書類が多くて大変なんだよね。
木下さんには営業事務に専念してもらって、山本さんには、片付けの方を頑張ってもらってるんだよね。」

「山本さんは、サヤマには移らず、退社されると山本さんから聞きました。」

「山本さんは、本当に残念だよ。
あれだけ仕事も出来るし、気配りもあるから俺なんかどれだけ助けてもらったかわからないよ…」

「それに、優しい…」

「それは、栗原さんが頑張ってるからだよ。」

「へ?」

「他の女子社員には、ビシバシ鍛えてるてから怖がられてるんだよね〜
山本さんに、俺が鍛えますって言ったらさ、
"私は、おばさんだしパートだから何言われても良いけど、真山君は出世頭だからウワサで潰される訳にはいかないのよ"って
1人で悪役をかって出てくれてるんだよ。」
< 77 / 435 >

この作品をシェア

pagetop