宝物 番外編付き
「こんな事言うのも何なんだけど……
これからは、文房具だけで会社を維持するのは難しいと思うんだ…
何か違う分野と二本立てでやらないと…
違う分野の部分を何にするかコンペをしたいと思ってる。」
「違う分野……。」
「栗原さんも何かアイディアがあれば、コンペに参加してよ。」
「主任は…どんな企画があるんですか?」
「この前、営業の滝本からもらった案は農家専門の派遣会社?! があるなぁ」
「農家専門の派遣会社! スゴイ!思いもつかなかった!」
「まぁ、そこから発展して野菜工場とか?
でもいろんな壁があるから…
まだまとまりが無いんだけど…」
「良いアイデアですね! 地方の過疎化が止まるかもしれないし、地方の農家さんと都会の就職を悩んでる若者の橋渡しが出来るかもしれませんね!
今は、安い家賃で村や町が住宅を提供して移住者を歓迎しているところもあるらしいし」
「橋渡し……移住…JAと村、町…
何か考えが膨らむな!」
そんな話しで盛り上がっていたら、いつの間にかデザートが出てきた。