宝物 番外編付き
蓮は、仏壇のお爺ちゃん、そして私の両親の写真をジーっと見てからロウソクに火をつけてお線香をあげてくれた。

「おじさんにはもっと長生きして欲しかったな。
楽しくて、ためになる話をたくさんしてくれた思い出があるんだよ〜」

「そうだったんですね。家でもいつもお婆ちゃんと楽しそうにしてました。
お爺ちゃんだけど、お父さんの代わりでもあったから…」

「うん。 くるみは愛されて育ったって感じるよ〜。 デザインを見ればわかる」

「はい…。」


「2人ともロウソク消して、お茶にしましょう。」

「は〜い。」

リビングにはお茶と先程のタルトが出ていた。
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