宝物 番外編付き
蓮さんは、床に正座して

「村田さん、先日、私はくるみさんに結婚を前提の告白をいたしまして、
本日、くるみさんから了承していただきました。
一生大切にします!
どうかくるみさんを私に下さい!」

と、手をついて頭を下げた。

「はい。わかりましたよ! 蓮君。
これからもどうぞ末永くよろしくお願いします。
………はい! 2人ともおめでとう!!
蓮君、くるみの事よろしくね!」


「ハイ!」

「じゃあ、お茶とタルトをたべながらお話しましょう?」

蓮とくるみが隣り同士にすわり向かい側にサキが座る。

「ねぇ、会長さんは毎年うちの主人の命日にお参り下さってたけど、あれは…」

「はい……。ちょっと不謹慎ですが…
村田さんの葬儀でくるみさんに一目惚れしまして……。
爺ちゃんが、協力してくれてました。

私も大学生でしたし、片山文具へ修行も控えていたので、なかなか直接は……
でも、くるみさんが片山文具に入社するとは思わなくて…
時間はかかりましたが、必ず結婚するって思い続けて…
友人や同僚に背中を押してもらって…
やっと、告白しました。」
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