地下一階の小宇宙〜店主(仮)と厄介な人達
翌朝、
目覚ましの音とともに、爽快な目覚めでベッドから出た。
手早く身支度を済ませて、予定していたタイムスケジュール通りに家を出る。
駅までの道中、ふと珈琲でも買おうか…と思いついたが、
これからアンカサであの感動的な珈琲に出会えるのだ、やめておこう、と思い直した。
アンカサは、佳乃の最寄りの駅から一度電車を乗り継いだ、その4番目の駅で降りる。
《日野原 ひのはら》
この駅の名だ。
昨日は他の場所から放心状態で創太郎にタクシーに詰め込まれたので、駅から店までの道のりが全く想像もつかない。
ーーー そうちゃんが位置情報送るって言ってたけど…
あぁ、来てる来てる
スマホに出てきたURLをタップすると、
サクサクとグーグルマップに画面が切り替わった。
ーーー よし、 "経路" 、"開始" っと!
青いラインが目的地まで示す。
ふとその下に目をやると、
「 32分っ!!?」
思わず人の行き交う駅の出口で声を上げてしまった。
近くを通ったサラリーマン風の人がギョッとする。
確かに創太郎は、店は駅から徒歩圏内だと言わなかったか…
ーーー 32分って徒歩圏内っていうのっ?!
「 んもぉ〜〜!!」
納得行かないっ!
と思いつつも、
仕方なく覚悟を決めてマップの示す方へドスドスと足を踏み出した。
まだ朝の9時前といえど、梅雨時期のどんよりとした空気はどことなく不快に感じた。
目覚ましの音とともに、爽快な目覚めでベッドから出た。
手早く身支度を済ませて、予定していたタイムスケジュール通りに家を出る。
駅までの道中、ふと珈琲でも買おうか…と思いついたが、
これからアンカサであの感動的な珈琲に出会えるのだ、やめておこう、と思い直した。
アンカサは、佳乃の最寄りの駅から一度電車を乗り継いだ、その4番目の駅で降りる。
《日野原 ひのはら》
この駅の名だ。
昨日は他の場所から放心状態で創太郎にタクシーに詰め込まれたので、駅から店までの道のりが全く想像もつかない。
ーーー そうちゃんが位置情報送るって言ってたけど…
あぁ、来てる来てる
スマホに出てきたURLをタップすると、
サクサクとグーグルマップに画面が切り替わった。
ーーー よし、 "経路" 、"開始" っと!
青いラインが目的地まで示す。
ふとその下に目をやると、
「 32分っ!!?」
思わず人の行き交う駅の出口で声を上げてしまった。
近くを通ったサラリーマン風の人がギョッとする。
確かに創太郎は、店は駅から徒歩圏内だと言わなかったか…
ーーー 32分って徒歩圏内っていうのっ?!
「 んもぉ〜〜!!」
納得行かないっ!
と思いつつも、
仕方なく覚悟を決めてマップの示す方へドスドスと足を踏み出した。
まだ朝の9時前といえど、梅雨時期のどんよりとした空気はどことなく不快に感じた。