地下一階の小宇宙〜店主(仮)と厄介な人達
活気が無くなって行った溜まり場だが、新しくここに通うようになった人間もいる。
連れてこられたその女は、見た目は遊んで無さそうな、明るく元気な可愛らしい奴だった。
仲間の女だったが、溜まり場に来るようになってすぐに別れた。
女が来なくなるのでは無く、なぜか仲間だった男の方が姿を見せなくなり、だんだんと
"ただ可愛いだけの女ではない" 本性を垣間見せるようになり、ミツルはこの、アミ という女を面白いと思い始めた。
"歪んでいる" 徹底的に屈折しているその人間性がミツルの性に合っていた。
表の顔と裏の本性をしっかりと使い分けており、その二面性をアミ自身も楽しんでいるようだった。
本当のアミを知っているのは自分だけだ、と言う優越感も持てたし、顔もそこそこ良い、スタイルもいい、話も面白いアミといるのは、海星がいなくなってポッカリと空いた穴をほんの少しだけ埋めるのに一役かっていた。
裏ルートを持ってる知り合いから薬を流す手伝いをしたり、ニュースを賑わす詐欺行為の端役をやったりしながら、特に代わり映えしない日常を送っている時、
ショウヘイの兄の"コウタ"
が店をオープンさせると聞き、そのレセプションパーティーに細いツテを使って無理やり入り込んだ。
コウタの店のプレオープンなら、ショウヘイや海星は絶対に来ると踏んでいたし、何か面白い事もあるのではないかと、久々にわくわくした。
連れてこられたその女は、見た目は遊んで無さそうな、明るく元気な可愛らしい奴だった。
仲間の女だったが、溜まり場に来るようになってすぐに別れた。
女が来なくなるのでは無く、なぜか仲間だった男の方が姿を見せなくなり、だんだんと
"ただ可愛いだけの女ではない" 本性を垣間見せるようになり、ミツルはこの、アミ という女を面白いと思い始めた。
"歪んでいる" 徹底的に屈折しているその人間性がミツルの性に合っていた。
表の顔と裏の本性をしっかりと使い分けており、その二面性をアミ自身も楽しんでいるようだった。
本当のアミを知っているのは自分だけだ、と言う優越感も持てたし、顔もそこそこ良い、スタイルもいい、話も面白いアミといるのは、海星がいなくなってポッカリと空いた穴をほんの少しだけ埋めるのに一役かっていた。
裏ルートを持ってる知り合いから薬を流す手伝いをしたり、ニュースを賑わす詐欺行為の端役をやったりしながら、特に代わり映えしない日常を送っている時、
ショウヘイの兄の"コウタ"
が店をオープンさせると聞き、そのレセプションパーティーに細いツテを使って無理やり入り込んだ。
コウタの店のプレオープンなら、ショウヘイや海星は絶対に来ると踏んでいたし、何か面白い事もあるのではないかと、久々にわくわくした。