悪役令嬢ですが、なぜか婚約者に溺愛されていて断罪されません!
リオの記憶の中の物語とは違う結末だったけれど、わたくしはトーマ様と結ばれることが出来る。
どこで物語が変わったのかは分からないけれど、私にとって、ハッピーエンドになったのではないだろうか。
未だに見つめ合っているわたくし達の元に国王様が近づいてきた。
そして、わたくしとトーマ様を見てから、会場内向けて言葉をかける。
「次期国王のトーマ、そしてその妃のレティシア。皆にはこれからも、この2人の事をあたたかく見守り、一緒にこの国を支えていて欲しい」
その言葉に、会場にいる全貴族が敬意を示す礼をした。
きっとわたくしは、この光景を一生忘れることはないだろう。そう思うほどの光景だった。
これからは王妃になるための勉強がたくさん待ち受けているだろう。
だけど、それも全てこの国のため……トーマ様の期待に応えるためにも頑張ろうと思うことが出来た。