ひびき
普通に生活していたら
私は高校3年生。
友情とか
恋愛とか
そうゆう物に囲まれて生きていたに違いない。
でも今はどうだろう。
周りには
森やら
病人やら
変わった自分がいるだけだ。
惨めだ。孤独だ。
私が声をなくしたのは
中学3年生の頃。
気が付くと
病室のベットにいて、隣でお母さんが泣いていた。
『お母さん、どうして泣いてるの?』
そう言いたいのに、
声が出ない。
なんで?
なんで?
自然と意識が遠のいた。
その後、
医師から聞かされた事実に大きなショックを受けた。
「お母さま、娘さんは
声と記憶をなくされていらっしゃいます。」
嘘。
呆然としている私の側でお母さんはむせび泣いた。
ひたすらひたすら。
お母さん、
私は大丈夫だよ。
だって覚えてるもん。
学校の入学式とか、
家族と行った旅行とか
ほら、
全部覚えてる。
しかし私の想いは虚しく、
またしても医師によって砕かれる。
「どうやら嫌な記憶だけを忘れてしまっているようです。」
お母さんは一瞬にして泣くのを止め、どういう事かと詰め寄った。
「つまりですね。
娘さんは何故こんな事をしたのか覚えておりません。
何故なら、嫌な記憶だからです。
・・・お母さまもわからないんですよね?」
こくこくと頷く。
こんな事?
私はどうやら何かしてしまったらしい。
わからない。
その後は疲れて寝てしまったようだ。
医師とお母さんの会話は覚えていない。
私は高校3年生。
友情とか
恋愛とか
そうゆう物に囲まれて生きていたに違いない。
でも今はどうだろう。
周りには
森やら
病人やら
変わった自分がいるだけだ。
惨めだ。孤独だ。
私が声をなくしたのは
中学3年生の頃。
気が付くと
病室のベットにいて、隣でお母さんが泣いていた。
『お母さん、どうして泣いてるの?』
そう言いたいのに、
声が出ない。
なんで?
なんで?
自然と意識が遠のいた。
その後、
医師から聞かされた事実に大きなショックを受けた。
「お母さま、娘さんは
声と記憶をなくされていらっしゃいます。」
嘘。
呆然としている私の側でお母さんはむせび泣いた。
ひたすらひたすら。
お母さん、
私は大丈夫だよ。
だって覚えてるもん。
学校の入学式とか、
家族と行った旅行とか
ほら、
全部覚えてる。
しかし私の想いは虚しく、
またしても医師によって砕かれる。
「どうやら嫌な記憶だけを忘れてしまっているようです。」
お母さんは一瞬にして泣くのを止め、どういう事かと詰め寄った。
「つまりですね。
娘さんは何故こんな事をしたのか覚えておりません。
何故なら、嫌な記憶だからです。
・・・お母さまもわからないんですよね?」
こくこくと頷く。
こんな事?
私はどうやら何かしてしまったらしい。
わからない。
その後は疲れて寝てしまったようだ。
医師とお母さんの会話は覚えていない。