私の推しが推しじゃなくなった件
仕事も終わり、満里奈は帰宅した。


『はぁ~今日も頑張った~…。』


そう言いながら頭の中ではいつ聞こうかとそればかり考えている。


ええい!考えても仕方がない!!


満里奈は鞄からスマホを取り出し勢いで誠に電話をかけた。


プルルルル…


ドキドキする…

気合いが入ってるうちに早く出て!お願い!!


満里奈がそう願っていると


「もしもし?」

『あ!ごめんね急に電話しちゃって…今、大丈夫かな…??』

「大丈夫だけど。どうした?」


満里奈からのいきなりの連絡に誠は驚いたがすぐに冷静になり満里奈の言葉を待つ。


『あのね…』

「ああ。」

『昨日のこと…なんだけど…。』

「…ああ。」

『追加のお仕置き…どうしてキスだったのかな…って…思いまして…。』


満里奈がそう言うと誠は少し沈黙してから


「なんとなく。」


そうはっきり答えた。
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