私の推しが推しじゃなくなった件
満里奈が入社式でのやり取りを思い出しながら仕事をしていると

「佐藤さん。おはよう。」

『大宮くん!!!おはよう!!!』

「あはは。今日も元気だね。」

そう言って笑う誠。

くぅっ!!!今日も今日とて推しがこんなにも尊い!!!

満里奈がそんなことを考えていると

「朝から悪いんだけどここに誤りがあるから修正お願いできるかな?」

『え!?ほんとだ!ごめんなさい!!すぐにします~!!!』

焦りながら誠から書類を受けとる満里奈

「いつもふわふわ考え事してるからよ。」

美和が呆れたように満里奈を見ていると

「竹内、そんなこと言うなよ。佐藤さん頑張ってるもんな?」

そう言って私の頭をポンポンと撫でた。

『!!???』

「あら。」

「あれ、佐藤さんどうしたの?」

顔が真っ赤になった満里奈を不思議そうに見る誠。

美和はすべてわかっているのでにやにやとこっちを見ている。

『な、なんでもないよ!?書類ありがとう!すぐに修正するね!!』

そう言うと誠はありがとう、よろしくね。と言い自分の席に戻っていった。
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