私の推しが推しじゃなくなった件
誠から任された?仕事を終わらせ、お昼休みになった。

「満里奈よかったね~」

そう言いながらサンドイッチを食べる美和。

『うん。もう私、頭洗わない!!!』

「うん。それは汚いからやめようね。」

はぁ…神様、大宮くんのお父さんとお母さん、私に大宮くんという推しに出会わせてくれてありがとうございます…。


"佐藤さん頑張ってるもんな"


この言葉が満里奈の頭の中でループされていた。

今日もしあわせだぁ…。

満里奈は食事中も誠のことばかり考えていた。

きっと大宮くんは前世はヨーロッパの王子さまだったに違いない…(独断)

あんなに爽やかでかっこよくて優しい人いないよ~!!!

ふふふ、と怪しく笑っていると

「ねぇ、満里奈。大宮の連絡先は知ってるの?」

『お、推しのプライベートに入り込むなんて!!!』

「いや、連絡先だけじゃ入れないから。で、知ってるの知らないの?」

『それは…知らないけど…』

満里奈がそう言うと美和は満足そうに笑い

「そうだと思って満里奈に連絡先教えても良いか大宮に聞いときました~。」
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