同期に恋してしまったら~友達からはじまる恋ってありますか?~
Ⅰ.恋心
1. 高柳奈桜
『♪~~♪~♪~』
いつもの音楽にパチリと目を開く。
1日のはじまりを告げる音。
お気に入りの1曲だ。
スマホを止めると、時間を確認した。
6時半。
まだ時間は十分ある。
いつもならもう一度ふとんに入って二度目の音楽を待つところだ。
けれど…
わたしはムクッと起き上がると、ベッドの上のふとんを整えた。
若干伸びをし、小さなキッチンでコーヒーメーカーをセット。
そして食パンにバターをのせてオーブントースターに入れる。
その間に小さな水筒にお茶を注ぎ、通勤用バッグに入れた。
小さなワンルームマンションの中に香ばしいコーヒーの香りが漂うと朝という気がして気分がシャキッとする。
そして、できあがったあつあつのトーストをゆっくり食べながらコーヒーを味わった。
いつもだったら、このあとすぐに顔を洗って通勤服を着、ササっとメイクをしたあと家を出るのだが、今日は、シャワーも浴びて、そのあと普段より丁寧にメイクをほどこす。
決して濃くなく…丁寧に…
アイメイクも普段より入念に…奥二重の二重をちょっとでも目立たせるために青のアイシャドウをいれる。
通勤服は今年買った一番自分に似合ってると思ってる、ネイビーの膝丈フレアワンピースにした。
背が高くて細身のわたしにはこういうのがいちばん映えるのだ。
襟が開襟になっていて、涼し気だ。初夏にはぴったり…。
ちょっとばかしブラウンにそめているストレートロングの髪をハーフアップにすると、通勤カバンを持ってマンションを出た。
いつもの音楽にパチリと目を開く。
1日のはじまりを告げる音。
お気に入りの1曲だ。
スマホを止めると、時間を確認した。
6時半。
まだ時間は十分ある。
いつもならもう一度ふとんに入って二度目の音楽を待つところだ。
けれど…
わたしはムクッと起き上がると、ベッドの上のふとんを整えた。
若干伸びをし、小さなキッチンでコーヒーメーカーをセット。
そして食パンにバターをのせてオーブントースターに入れる。
その間に小さな水筒にお茶を注ぎ、通勤用バッグに入れた。
小さなワンルームマンションの中に香ばしいコーヒーの香りが漂うと朝という気がして気分がシャキッとする。
そして、できあがったあつあつのトーストをゆっくり食べながらコーヒーを味わった。
いつもだったら、このあとすぐに顔を洗って通勤服を着、ササっとメイクをしたあと家を出るのだが、今日は、シャワーも浴びて、そのあと普段より丁寧にメイクをほどこす。
決して濃くなく…丁寧に…
アイメイクも普段より入念に…奥二重の二重をちょっとでも目立たせるために青のアイシャドウをいれる。
通勤服は今年買った一番自分に似合ってると思ってる、ネイビーの膝丈フレアワンピースにした。
背が高くて細身のわたしにはこういうのがいちばん映えるのだ。
襟が開襟になっていて、涼し気だ。初夏にはぴったり…。
ちょっとばかしブラウンにそめているストレートロングの髪をハーフアップにすると、通勤カバンを持ってマンションを出た。
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