同期に恋してしまったら~友達からはじまる恋ってありますか?~
加瀬は書類をトントンと整えながら向坂に向き直った。
「いいっすよねー。向坂さんなんて選び放題っすよねー。」
「うーん。そんなこともないけど…。」
向坂は適当に流してる感じで、営業バッグに書類をしまっている。
「いやそれ全然説得力ないっす。」
「加瀬さんだって十分イケてるじゃないですかぁ~。」
横から白川さんが加瀬に笑いかけた。
「え?俺?全然だし。」
「そんなことないじゃないですかぁ。この間わたしのユーザーで女の子たちが騒いでましたよ。加瀬さん紹介してってわたし言われましたもん。」
「うわ。やるじゃん。加瀬。」
わたしが加瀬の左腕をつんつんと肘でつつくと、
「やめてくださいよ。高柳さん。」
と真っ赤になる。
フフッ…こういうとこがお姉さま方にモテるとこなんだろうな…。
「南部課長。僕たち引継ぎまだあるんで、出たいんですけどいいっすか?」
「あー。悪かったな。じゃぁまた夜に。」
加瀬とわたしは席に戻った。
向坂の歓迎会ってことは今日は残業はできないということで、明日1件納品だし、それまでにやっとかなきゃならないことがあるから必死で片付けた。
加瀬も横で今日は無駄口を叩かずキーボードを打ち込んでいた。
定時を1時間ほど過ぎたころ…
営業の島はもうほとんど空だ。
SEの島はまだ結構残っていた。けれど行かないわけにも行くまい。
昼間に南部課長から歓迎会の話があったとき、加瀬が「えっ?」って言ったのは、仕事がたまっているからってことはわかってる。
けど…やっぱこういうのは行かなきゃ。
「加瀬。終わった?行くよ。」
まだキーボードから手を離さない加瀬のワイシャツの襟をピッと持ち上げた。
「ちよっ…と痛いですって。行きます行きます。」
そしてわたしは加瀬を伴い、歓迎会会場に向かった。
「いいっすよねー。向坂さんなんて選び放題っすよねー。」
「うーん。そんなこともないけど…。」
向坂は適当に流してる感じで、営業バッグに書類をしまっている。
「いやそれ全然説得力ないっす。」
「加瀬さんだって十分イケてるじゃないですかぁ~。」
横から白川さんが加瀬に笑いかけた。
「え?俺?全然だし。」
「そんなことないじゃないですかぁ。この間わたしのユーザーで女の子たちが騒いでましたよ。加瀬さん紹介してってわたし言われましたもん。」
「うわ。やるじゃん。加瀬。」
わたしが加瀬の左腕をつんつんと肘でつつくと、
「やめてくださいよ。高柳さん。」
と真っ赤になる。
フフッ…こういうとこがお姉さま方にモテるとこなんだろうな…。
「南部課長。僕たち引継ぎまだあるんで、出たいんですけどいいっすか?」
「あー。悪かったな。じゃぁまた夜に。」
加瀬とわたしは席に戻った。
向坂の歓迎会ってことは今日は残業はできないということで、明日1件納品だし、それまでにやっとかなきゃならないことがあるから必死で片付けた。
加瀬も横で今日は無駄口を叩かずキーボードを打ち込んでいた。
定時を1時間ほど過ぎたころ…
営業の島はもうほとんど空だ。
SEの島はまだ結構残っていた。けれど行かないわけにも行くまい。
昼間に南部課長から歓迎会の話があったとき、加瀬が「えっ?」って言ったのは、仕事がたまっているからってことはわかってる。
けど…やっぱこういうのは行かなきゃ。
「加瀬。終わった?行くよ。」
まだキーボードから手を離さない加瀬のワイシャツの襟をピッと持ち上げた。
「ちよっ…と痛いですって。行きます行きます。」
そしてわたしは加瀬を伴い、歓迎会会場に向かった。